2018年 五島列島の旅 |
1. スケジュール |
2018年12月6日~8日
月 | 日 | スケジュール | 宿泊 |
12 | 6 | 自宅発6:00 羽田発8:15 AN661 長崎着10:20 バス 長崎市内 眼鏡橋 出島ワーフ(昼食) 長崎港発14:00 ジェットフォイル 奈良尾港(中通島)経由 福江港着15:50 バス 石田城址、武家屋敷通りを経由 鐙瀬溶岩海岸 鬼岳展望台 ホテル |
五島コンカナ王国 |
12 | 7 |
ホテル発8:00 バス 井持浦教会(ルルド) 大瀬崎断崖展望所 高浜ビーチ 遣唐使ふるさと館で昼食 福江港 福江港発13:30 海上タクシー(チャーター)久賀島・五輪港 上陸 旧五輪教会 海上タクシー 奈留島の江上教会(波が高く接岸できず) トンボロ キリシタン洞窟 (船上から) 若松島・若松港着15:25 バス 若松大橋 中ノ浦教会 ホテル |
ホテル マリンピア |
12 | 8 | ホテル発8:00 バス 海童神社 祈りの龍馬像 頭ヶ島天主堂 キリシタン墓地 青砂ヶ浦教会 矢堅目の駅(塩の製造)蛤浜ビーチ 有川港発14:00 高速船 長崎港着15:43 バス 長崎空港 長崎空港発20:30 JAL616(寒気の強風 のため折り返し便が30分遅れで到着) 21:05の出発となった 羽田到着は22:00から22:35分となり自宅到着24:05 |
帰宅 |
【12月6日】
2. 羽田から長崎へ |
本日は雨の中、6時16分発の電車で羽田空港に向かう
羽田空港の集合は、【7時25分】
羽田発 8:15発 ANA661 長崎着10:20
長崎空港から長崎市と佐世保市の中間にあり、どちらへ向かうにも
市内までバスで約50分程度かかるそうです
(1)眼鏡橋 |
江崎べっ甲店(創業1709年のべっ甲店)の駐車場にバスが止まる
江崎べっ甲店から歩いて眼鏡橋を散策(雨もほぼ上がってきた)
川面に映る橋と実際の橋を合わせて眼鏡に見えることから眼鏡橋と呼ばれている
(2) 出島ワーフ |
長崎港近くのある出島ワーフ。ここで自由昼食。すぐ近くには復元された
出島がある。
(3) 出島(復元) |
出島は、鎖国時代の約200年間日本で唯一西洋に開かれた貿易の窓口
であったが、明治になりその役目はおわり陸地の地中に埋もれていた。
長崎市が60年前から復元に着手し、2016年10月20日から建物6棟で
一般公開開始、2017年11月25日出島表橋と建物25棟が公開された
今回は、入場して見る時間がないため外観だけ撮影
出島はこのように長崎の町と堀などで
独立していた
3. 長崎港から五島列島の福江へ |
長崎港発14:00のジェットフォイルで これが乗船したジェットフォイル
五島列島の福江島へ向かう。
1時間50分の船の旅
高速で走行するので全員シーとべると装着
少しぐらい波が高くても揺れは感じない
途中、中通島の奈良尾港に立ち寄り
定刻の福江港に
福江港 福江港上陸。五島列島の中心市です
4. 福江島観光その1 |
五島列島について
五島列島は長崎から西に100Kmの位置にある。
大小あわせて140余りの島からなる.
人口は約7万人。福江市には幕末に異国船の往来が
増えたその防衛のため石田城が1863年に完成したが
すぐに明治維新となり完成後9年で解体された。(現在は
高等学校として活用されている)
五島列島には50余りのキリスト教会があるが、信者数は
人口の10%以下であるため、各教会の信徒数は少ない。
2018年6月長崎、天草と共に潜伏キリシタン関連遺産と
世界遺産に登録された。
福江港からバスで武家屋敷通りを鐙瀬(アブンゼ)海岸へ
向かう。
写真は、鬼岳。
鐙瀬海岸の展望台から見える小島 黄島(オオシマ)。住人は47名
この島の住人は19名
鬼岳の噴火でできた溶岩海岸
鐙瀬海岸からバスで鬼岳の中腹にある展望台へ向かう
福江港が眼下に見える
本日の宿泊は「五島コンカナ王国」
鬼岳の中腹に広がる広い敷地に、受付ロビー、宿泊棟、レストラン、ワイン醸造所
等は点在する。温泉の大浴場もある。
ここがワイン醸造所。試飲もツアーに
含まれていた
【12月7日】
5. 福江島観光その2 |
本日は午前中は福江島の観光。
島の西にある井持浦教会(ルルド)、大瀬崎灯台
をめぐり、北を回って福江港に戻るコース
潜伏キリシタンと隠れキリシタンについて
1. 潜伏キリシタンとは1644年にでた禁教令後もキリスト教
(カトリック)をすてないで表面上は仏教徒を装いオラショ
(祈りを意味するラテン語)を唱え、親子、親族、村社会等
で守ってきたが、カトリックとの断絶された状態が長く続き
その間に日本の民族信仰とも深く結びつきキリスト教とは
別の宗教になってしまったもの
2. 隠れキリシタンとは、1873年禁教令が解かれた後も
仏教徒を装ってきた潜伏キリシタンが200年を超えて守っ
てきた信仰はキリスト教とは別の宗教になっており禁教令が
解かれてもあまりに違うキリスト教に戻ることもできず長年
お世話になったお寺への御恩もありそのまま仏教徒を続けて
いる人達
(1) 五島コンカナ王国 |
これが宿泊の五島コンカナ王国。敷地は広い
ホテル出発は午前8時
(2) 井持浦教会(ルルド) |
井持浦教会(ルルド)
1895年(明治25年)フランス人宣教師アルベルト・ベルー師
の指導により建立された。教会内にあるルルドは、フランスの聖地
ルルドに模して洞窟を作り聖母子像をフランスから取り寄せ設置した。
洞窟は、五島列島内の各地から信者が石を持ち寄り造った。
(注)フランスの聖地ルルドについて
人口4000人ほどのピレネー山麓の村が聖地となったのは
19世紀のこと貧しい14歳の少女の前に聖母マリアが
現れて奇跡がおこった。
少女ベルナデットが触れた地面から泉が涌きだし、その
水を飲んだ人は病気が治るという奇跡が起こった。
井持浦教会への道
外観はレンガ造り
内部は撮影禁止のためWebからの転載
これが五島の石で造った洞窟
マリア像はフランスから取り寄せた
(3) 大瀬崎断崖 |
大瀬崎灯台。2010年の「悪人」のクライマックスロケ地
この灯台へ行には、徒歩で行ける路があり往路が20分、
復路は登りのため40分かかるとのこと
(映画ではすぐに行けるような設定とのこと)
大瀬崎断崖は、玉之浦町の外海に面した断崖で高さ150mにおよぶところがある
福江島の西の端。大瀬崎断崖
(4) 高浜ビーチ |
海の色と波がすばらしい
木之浦教会(木造)が車窓から見えた
遣唐使ふるさと館で昼食
五島の「鬼鯖鮨」が2切れだされた。
「鬼鯖鮨」は、福江港と福江空港しか売っていないそうです
冷蔵保存のため持ち歩きはできない
6. 久賀島・奈留島観光 |
■ 午後は、福江港から海上タクシー(チャーター)で
久賀島、奈留島、若松島へ行く
(大型船では接岸できない小さい漁港へ上陸)
福江港から13時30分にチャーターの
船に乗船
(1) 旧五輪教会 |
福江港から20分。小さな漁港に到着。
ここで上陸。
漁港の先にある古びた建物が旧五輪教会 ここが旧五輪(ゴリン)教会
旧五輪(ゴリン)教会
1881年建立の旧浜脇教会が1931年の建て替えの時五輪地区に
そのまま移築した。老朽化で解体される直前に市に寄贈された。
(信者数が10人未満で維持が困難なため)
五島崩れ
久賀(ヒサカ)島から「五島崩れ」はが始まった。「崩れ」とは
潜伏キリシタン時代に信仰を語り継いできた組織が大規模に摘発
されること。明治時代を迎え開国したにもかかわらず禁教令が解か
れないなか、1865年の大浦天主堂での「信徒発見」をきっかけに
五島でも潜伏キリシタンたちが次々に信仰を表明した。
明治政府は組織を一層するため弾圧を始めた。久賀島の牢獄の
サコでは静かな湾に面したわずか6坪の牢屋に約200人のキリシタン
が収容され42名が死亡した。この悲劇がプティジャン神父により
ヨーロッパに伝わり各国から日本が非難されて1880年に禁教令が
解かれる。
旧五輪教会の内部。ここは教会ではないので内部の撮影ができる
ここ教会は五輪(イツワ)村の人達が守ってきた
歌手「五輪真弓」の父親はここの出身で
この教会の奥の墓地で眠っているそうです
旧五輪教会は、チャーターした船で来るのが
もっとも早い(20分)。それ以外は久賀島の
田ノ浦港まで船で来て、そこからタクシーで
40分。空き地にタクシーを駐車してそこから
徒歩15分です
海岸沿いにあるのが歩いてくる道です
(2) 江上天主堂 |
奈留島にある江上天主堂にチャーター船で向かう
本日は冬型の季節風が強く、海上がシケていて
江神港に接岸が無理とのこと。
旧五輪教会と同じで小さな漁港のため海上がシケると
接岸は無理
下記はWebに掲載されている江上天主堂と内部
(3) キリシタン洞窟 |
明治の初めの五島崩れの際、潜伏キリシタンたちは
迫害を避けて船でしか行けない険しい断崖に隠れたが
焚火の煙で発見捕縛、拷問された
1967年に入り口に十字架と3mのキリスト像
が設けられた
針のメンドウ(針の穴)
7. 若松島・中通島観光 |
15時30分、海上タクシーは若松島の若松港に入港
(1) 若松島 |
若松港に上陸
(1) 若松大橋 |
若松島と中通島に架かる全長322m、高さ26m、幅6.5m
の橋。1991年に完成
海水の色がきれい マグロの完全養殖(卵から養殖)
養殖いけすはマグロがいけすに
衝突しないように円形になっている
(2) 中ノ浦教会 |
中ノ浦教会は、1925年建立された木造教会
中ノ浦教会の高い尖塔は 教会内部。撮影禁止のため
1966年増築された Webで参照
マリア像 対岸から中の浦湾に映る中ノ浦教会
【12月8日】
8. 中通島観光その2 |
3日目は中通島の観光
宿泊のホテル
(1) 海童神社 |
シロナガスクジラのアゴの骨を祀っている
シロナガスクジラは現在捕れないため、骨の表面
をコーティングして保存している
佐世保方面
(2) 祈りの坂本龍馬像 |
亀山社中の練習船「ワイル・ウェフ号」沈没地点に祈りをささげる坂本龍馬像
(3) 五島石 |
砂岩層の石で、石畳、塀等に広く使われる
石畳
民家の石積み
(4) 頭ヶ島天主堂 |
頭ヶ島天主堂へ行くには、旧上五島空港でシャトルバスに
乗換へて行く。旧上五島空港は、小型飛行機の発着として
開港したそうですが、高速船が運行されるようになり、
長崎市内の港まで2時間でつなぐ高速船に客を奪われ
現在は、飛行機は飛んでいない。
(小型飛行機の場合は、長崎市内から約50分かかる長崎
空港まで行くため飛行機の方がかえって時間がかかる)
頭ヶ島天主堂
1軒を除いてみなキリシタンだったという頭ヶ島。
五島崩れの時に信者は牢から全員逃げ出して島を
離れたが迫害が終わりこの地に戻ってきた
頭ヶ島天主堂は、鉄川与助の設計・施工によって
建設され近くの石を切り出し1917年完成した。
頭ヶ島天主堂は、ロクロ島に隠れて 天主堂に向かう
見つかりにくい場所にある
一見、神社のような作り
内部はWebから
太い柱をまげてゴシック風につくられて
いる
拷問に使用された石の重し さざんかが咲いていた
キリシタン墓地
頭ヶ島天主堂のある集落(シャトルバスから)
■ 矢堅目の駅
島の海から海水を取り込み、煮込み塩を生成
海水の煮込み できた塩
五島の教会の建設を手掛けた
鉄川 与助氏の紹介
父親は宮大工 ステンドグラス
■ 冷水教会
冷水では五島崩れで迫害を受けた信徒は逃れて戻ることはなかった
現在の信徒は迫害後近辺や平戸・下五島から移住してきた人。
現在の木造教会は鉄川与助が棟梁として初めて手掛けた
(5) 青砂ヶ浦教会 |
青砂ヶ浦教会
初代の教会は1899年から青砂ヶ浦に造られ上五島の
中心となっていた。1910年建立の現教会は3代目で
鉄川与助が設計・施工した。費用縮減のため信徒が総出
でレンガを海岸から教会まで運び上げた
青砂ヶ浦教会
内部は撮影できないのでWebから
屋根は瓦葺き
レンガは船で運ばれそれを信者が教会
まで運び上げた
■蛤浜ビーチ
(6) 五島から長崎へ |
中通島の有川港近くで五島うどんの昼食。
有川港発14:00 長崎港着15:43の高速船で長崎へ
長崎港からバスで長崎空港へ
長崎空港発20:30のJALの予定であったが
折り返し便が30分遅れたため長崎発が21:05
このため、羽田着も22:00から22:35になり
自宅到着は24:05